心理学研究科は建学の精神に基づき、心理学の専門的知識を修得し、現代社会における地域や組織がかかえる人間関係に関する心理的課題を深く把握・理解し、解決するための高度な倫理性と実践能力を有し、近接領域の専門職と協働的支援を実現できる能力を有する人材を養成することを目的としています。
心理学研究科は、文学研究科臨床心理学専攻を発展的に改組して設置します。
その前身となる文学研究科教育学専攻臨床心理学領域であった2008年から、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する「第1種指定校」に認定されています。さらに、2017年から始まった国家資格「公認心理師」受験資格に対応したカリキュラムを整備し、公認心理師も輩出してきました。
心理的支援の現場において、多職種との協働的な支援が可能となる専門的知識や課題解決に向けたアプローチを構想する上で必要となる対人支援能力を修得することで、研究力・臨床実践力共に有する人材を養成することを目的とする。また、心理的支援の現場における課題を包括的に把握し、心理的困窮にある人に対する全人的な視点からの課題解決能力を有し、協働的な支援に必要な専門的実践力と構想力に優れた高度専門職業人及び研究者を養成する。
これまでの臨床心理学の専門性に限定されず、対人支援の現場の問題を見いだし、そこに必要な知見を生み出す研究力を備え、それらを臨床実践に提案・還元するとともに、それらを社会に発信できる能力を持つ研究者を養成する。
現場で求められているより高度で包括的な臨床能力の獲得、及び後進の臨床実践力の向上のための指導(スーパービジョン)方法を獲得することで、高度専門職業人に対する指導的立場の人材を養成する。