発達段階に応じた「個人の心」にアプローチする生涯発達カウンセリングプログラムと、社会で共に生きる人の繋がりにアプローチする関係支援とコミュニケーションプログラムの2つのプログラムを配置し、心理学の専門的な教育の充実を図ります。さらに、2つのプログラムを横断的に接続する分野としてプログラム横断科目を開設します。
「2つのプログラム」および「プログラム横断科目」の下には、特徴的な心理実践に繋がる「9つの分野」の科目群を設定し、学生自身のキャリアビジョンに合わせて、関心のある分野の科目を自由に選択し、幅広く学ぶことができます。
子育て支援にかかわる職種などを想定し、乳幼児期の発達にかかわる親子関係の特徴を中心に、周産期から乳幼児の子育てにかかわる母親に対する支援を実践的に学びます。
療育支援機関や放課後等デイサービスなどを想定し、幼児・児童期を中心とした子どもの発達を理解し、社会的な支援者養成が望まれている「療育的支援」を具体的に学びます。
放課後児童支援員、児童相談所児童心理司などを想定し、思春期・青年期のアイデンティティ形成の多様性を理解し、その発達特徴に応じた支援のあり方を学びます。
高齢者福祉施設や医療機関等での就業を想定し、成人や高齢者の死生観などにかかわる多様な心理的特性を理解し「看取りの現場」で用いられるビハーラやターミナルなどの手法を学びます。
主に医療機関や福祉施設等での就業を想定し、医療システムに携わる各職種の立場や役割を学び、支援のあり方を理解することを通して、チーム医療の一員に求められる知識・態度・姿勢を身につけます。
学校カウンセラーなどを想定し、「チームとしての学校」のあり方を学び、教育現場で新たに必要とされている保護者支援や教員コンサルテーションの実際を理解し、その手法を実践的に学びます。
学校カウンセラーや福祉的支援での就業などを想定し、ひきこもりや発達障がいなどに対して家族や関係者などに対応するための基礎を理解し、多くの人の繋がりという「ネットワーク」の全体像や持続的な福祉的支援のあり方を学びます。
公務員や民間企業等の幅広い業種・職種を想定し、法律的規定に基づいて、組織の人間関係を理解し、多様な会社組織のなかでの労務や人事にかかわる心理学的視点を学びます。
民間企業等、データサイエンスを活かした多様な業種・職種を想定し、心理学を科学的なものとして理解し、心の動きや行動をデータとして処理、分析する方法や、トレーニング等に活用されている最新の対応技術を学びます。