研究内容を教えてください。

日本の学校で英語を教える上での課題や困難点をテーマにしています。解決策を提案できるよう、指導方法の開発や理論構築などを行っています。英語教育研究だけでなく、言語習得、心理学、言語学、異文化コミュニケーションなど、様々な分野の知見を取り入れています。

専門分野のおもしろさは何ですか。

理論から実践を見つめたり、実践から理論に注文をつけたり、ある研究分野から全く別の分野に飛んでみたり、その二つをくっつけてみたり、分析したり、開発したり、論文を書いたり、指南書を書いたり・・・ひとつの枠に収まらない、収まっていてはできないことがたくさんある、というところ。

なぜその分野を専門として選ばれましたか。

教える上で困った時に、解決のヒントを求めていろいろな本を読みましたが、知りたいことに答えてくれず、「私が知りたいのはそういうことじゃないんだよ」と、研究に対してフラストレーションがたまることが何度もありました。困りごとが解決せず、だったら自分で答えを作るしかないかと思い、研究と開発をするようになりました。それは苦手な領域に足を踏み入れることでもあり、苦労しましたが、ひとつひとつ成果が出るにつれ、だんだんと楽しくなりました。