- 教員氏名
- 許 秀美 准教授
- 専門分野
- 朝鮮語学
江戸・明治期に日本で編纂された朝鮮語学書を研究しています。日本で編纂された語学書には、朝鮮語の発音を仮名で表記しているところがあって、当時の朝鮮語の発音がどうだったのか知る大切な手掛かりになります。語学書を言語資料として利用するためには、どのように作られたのか成立の背景をはっきりさせないといけません。そのために、歴史資料を調べて、朝鮮語学書と歴史資料との相互影響関係も研究しています。
朝鮮語は「ハングル」によって表記されています。日本語は「仮名」で表記されています。ハングルと仮名は音をあらわす体系が異なります。体系が異なる仮名で朝鮮語の発音などをいかに正確にあらわすことができるか、さまざまな工夫をし、メモをしているものが残っています。これらを分析することによって、ハングルに関する重要な情報を得られることがあります。資料を分析し新しい事実を見つけていくことがこの分野のおもしろさです。
大学時代の授業で江戸・明治期に日本で編纂された朝鮮語学書に出会いました。語学書の成立にかかわる研究について学びながらこの世界に惹かれました。まだ未発見の資料も残っています。新しい資料を探すとともに、まだまだ明らかにできていないことを見つけていく作業は宝探しをしているようで心がおどります。新しい事実を見つけることのわくわく感からこの分野を選びました。